A RAKISH GUIDE TO TIES 02

お洒落なネクタイの選び方

Saturday, March 21st, 2020

 

 よりインフォーマルの場合、テクスチャーが重要だ。夏のオプションのひとつは、精錬されていない生糸(ローシルク)で作られたシャンタンだ。リネンに近い、粗く、ざらりとした表面感を持っているが、リネンのように、すぐにシワにはならない。

 

 冬には、ネクタイは仕立て服の素材に合わせるといい。起毛したウール・フランネルや厚手のカシミヤなどだ。

 

 カジュアル・タイの王様はシルクニットだ。 マイルス・デイビスによって有名になったこのニットタイは、タイを締められるどんな状況にもぴったりだ。イタリアのメーカーは、柔らかなコットンやウール・ニット、ダイアゴナルなどのニットタイも成功させているが、絶対的なクラシックは、大剣先がスクエアにカットされた、カリカリしたシルクのニットタイだ。

 

 ネイビーとブラックはすべてに合うが、オリーブ、バーガンディそしてゴールドなどを、ジャケットやカジュアルなスーツと合わせてみてほしい。

 

 

 

スタイリング

 

 光沢またはマット、デコラティブまたはプレーン、地味または派手? これらは個人の表現、キャラクター、そして魂を問う命題だ。大きめまたは小さめなどの、ノットの選択もそうだ。ハーフウィンザーとフルウィンザーは、クラシックな左右対称のノットだ。シングルおよびダブルのフォーインハンドは、非対称のノットとなる。ダブルノットはノットのサイズが大きく、幅の広い襟に合う傾向があるが、長さが長いネクタイを、身長が短い人が結ぶ場合も有効である。

 

 これらの難しい、神学的ですらあるスタイルの問題を超えて、私たちは、いくつかの点に同意することができる。

 

 クラシックなタイは、きちんとしたスーツ姿に欠かせないものだということ(ウィークデイのローマを見てみるといい)。

 

 ストライプのタイは、ツイードのジャケットやブレザーのよきパートナーである。強い色はリッチなテクスチャーに最適だが、光沢のあるシルクは、より控えめな色調に似合う。

 

 ネイビーのネクタイとブルーのシャツの組み合わせは、ナポリタン・ジャケットにぴったりだ。ゴールドのグレナディンまたはピンクのカシミヤタイは、実に控えめな英国のスーツに、命を吹き込むことができる。旅行中なら、ネイビーのグレナディンとチョコレート色のシルクニットが万能である。

 

 ネクタイの世界は、テーラーリングのように、英国とイタリアが支配的だが、最高のイノベーターの一部は日本人だ。例えばセブン・フォールドの加賀健二氏のように。

 

セブン・フォールド

www.sevenfold.it/

 

 

 最後に、夏のオープンカラーの相棒として、クラバットを検討してみてほしい。太く、構造体を持たないシルク布で、現代のネクタイの祖先である。

 

 クラバットは、作家オスカー・ワイルドから、映画『ジャッカルの日』(1973年)におけるエドワード・フォックスまで、洒落者たちに愛されてきた。それは本質的にカジュアルな選択であり、首周りをひらひらと彩る。

 

 英国のシャツメーカー、バドは、明るいシルクでクラシックなクラバットを作っている。または、より繊細なものを好むなら、アンダーソン&シェパードの、さまざまなトーンのネッカチーフを見て欲しい。

 

 ネックウェアは、クラシックな男性用ワードローブにおける、自由な表現のための貴重なスペースだ。また、少々実験をする機会も与えてくれる。もしあなたが、やや地味なキャラクターの場合、ネクタイで人々の目を引くことができよう。鮮やかなカシミヤや、明るくかつ“ダスティ”な伝統的マダープリントをおすすめする。

 

 モダニストなら、シェットランド・ツイードやアイリッシュ・ポプリンなどの、伝統的な布で作られたネックウェアを試してほしい。

 

 そして、あなたが即座に格式張った格好をしなければならないときは、グレイのスーツ、白いシャツ、そして7つ折りのネイビータイなら、まず間違いない。

 

 装いにおいて、何が最善かをどのように判断するか? その答えは、ノットを結び続けているうちに、自ずとわかってくるだろう。

 

 

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