HOW to WEAR, HOW to ENJOY!

鴨志田流着こなし術 Vol.3
小物から考えるスーツの装い

Friday, May 22nd, 2020

スーツのコーディネイションにおいてまずスーツを決めるのは当然のことだが、

たまにはチーフ、ベルト、ソックスから考えると新しいスタイリングが見えてきます、という提案。

 

photography yasutoshi sawano text yuko fujita

 

 

鴨志田康人/Yasuto Kamoshita

1957 年生まれ。ビームスを経てユナイテッドアローズの設立に参画。2004年からクリエイティブディレクターを務め、昨年クリエイティブ アドバイザーに就任。07年、自身のブランド「カモシタ ユナイテッドアローズ」を始動。2019FWより、ポール・スチュアートのクリエイティブ ディレクターも務める。

 

 

シンプルな中に光る小物使いのさりげない個性

リヴェラーノ&リヴェラーノのウーステッドのグレンプレイドによるダブルブレステッドスーツに、シャルベのシャツ、ニッキーのニットタイ、マッシモ ピオンボのアリゲーターベルト、ヴィンテージのポケットチーフ、それにシュナイダーブーツのヴィンテージフルブローグという装い。スーツ、シャツ、ネクタイはシンプルだが、モーブ色のニットタイ、プリントチーフやアリゲーターベルト、ソックスの柄使いなど、ちょっとしたニュアンスで鴨志田氏らしい個性を生み出している。それだけで装いの上級者感が格段に増すのだ。

ニットタイ¥10,000 NickyUnited Arrows Roppongi Hills(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 TEL.03-5772-5501)

スーツ、シャツ、チーフ、ベルト、時計、ソックス、シューズ property of Yasuto Kamoshita

 

 

 

 コーディネイト術については各誌いろいろやっているが、テーラードにおいては、それはVゾーンの話に限られている。

 

「皆さん、シャツとタイの合わせは上手になられましたけど、ポケットチーフ、ベルト、ソックスをおろそかにしていませんか? チーフは白、ソックスはネイビーに決めている人って多いと思うんです。そこにもう少し気を遣って色や柄にトライしてみると、コーディネイションのバリエーションが豊かになり、より上級者のスタイリングができるんです」と鴨志田氏。

 

「単純に色をまとめてばらつかせないようにすれば、さほど難しいことではありません。あとは、パターンが多いほどカジュアルに、無地になるほどフォーマルになるのは基本です。柄が入れば遊びが生まれてくるわけです。

 

 要はスーツに味つけする役割なんです。ハンバーグのお皿にたとえると、チーフ、ベルト、ソックスに関しては、皆さん添え物のパセリくらいにしか考えていませんが、これらの要素って、実は味を決定づけるデミグラスソースのようなものなんですよね。おろし醬油をかければ、全然違う味になるわけで(笑)。そこに興味をもつと、スーツを着るのがさらに楽しくなるはずです」

 

 

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