Thursday, June 27th, 2019

A super sad true love story

悲劇の写真家、ボブ・カルロス・クラーク

text stephen wood
issue10

『Keeping Up With The Joneses(隣人と張り合って)』(1985年)
© THE ESTATE OF BOB CARLOS CLARKE / THE LITTLE BLACK GALLERY

撮影はセックスと同じ 裸の女性に囲まれてばかりいると、当然、彼女たちと寝たいという誘惑にかられる。しかしそれは彼にとって、蜜にも毒にも思えた。妻リンジー・カルロス・クラークは、ガーフィールドに語った。

「私は彼に、『モデルと寝る写真家を、なぜうらやむの? それでいい写真が撮れるのであれば、あなたもそうすればいいじゃない』と言ったの。でも彼はそうしたい反面、家に飛んで帰りたいという気持ちも抱えていたのよ」

 完璧な1枚が撮れない限り、カルロス・クラークは、モデルといつまでも仕事を続けようとした。新たな逸材を見つける行為を、浜辺の漂着物を収集して楽しむビーチコーミングに例えた。

「彼は写真を撮ることによって、モデルの女性たちを所有しているように感じていたの」とリンジーは言う。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 15
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