June 2019
A super sad true love story
悲劇の写真家、ボブ・カルロス・クラーク

パトリック・リッチフィールドがロンドンで主催したパーティーでのボブ・カルロス・クラーク(1991年)
IMAGE: REX FEATURES
「私は彼に、『こんな生き方はできない』と言ったんです」とリンジー。
「愛されず、抱かれず、話しかけられもせず。ただのロボットのようでした……」
2006年のはじめ、リンジーに勧められ、カルロス・クラークはロンドンのプライオリー・ホスピタルに入院した。精神科医はリンジーに対し、彼の精神面の成熟度は8歳児程度だと告げた。同年3月25日、カルロス・クラークは退院の手続きをし、近くの駅まで歩いて行くと、列車の前に飛び込んだ。
最後の芸術的写真家 それから10年の間、リンジーとパスカルは、カルロス・クラークが遺したものを守ろうと努力してきた。彼の置き土産を集めたギャラリーをチェルシーに開設し、美術館での展示に向けても動いた。