Thursday, June 27th, 2019

A super sad true love story

悲劇の写真家、ボブ・カルロス・クラーク

text stephen wood
issue10

パトリック・リッチフィールドがロンドンで主催したパーティーでのボブ・カルロス・クラーク(1991年)
IMAGE: REX FEATURES

「私は彼に、『こんな生き方はできない』と言ったんです」とリンジー。

「愛されず、抱かれず、話しかけられもせず。ただのロボットのようでした……」

 2006年のはじめ、リンジーに勧められ、カルロス・クラークはロンドンのプライオリー・ホスピタルに入院した。精神科医はリンジーに対し、彼の精神面の成熟度は8歳児程度だと告げた。同年3月25日、カルロス・クラークは退院の手続きをし、近くの駅まで歩いて行くと、列車の前に飛び込んだ。

最後の芸術的写真家 それから10年の間、リンジーとパスカルは、カルロス・クラークが遺したものを守ろうと努力してきた。彼の置き土産を集めたギャラリーをチェルシーに開設し、美術館での展示に向けても動いた。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 15
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