Reno De Paoli Interview

イタリア高級リゾートの名を冠した
世界一エレガントなフェラーリ

Tuesday, February 27th, 2018

 

フェラーリ・ジャパン&コリア 代表取締役社長

リノ・デパオリ インタビュー

 

text kentaro matsuo

 

Reno De Paoli リノ・デパオリ

1980年、カナダ生まれ。英国、米国、イタリア、UAE、中国など、8カ国での在住経験を持つ。2014年5月より、フェラーリ・ジャパン代表取締役社長に就任。フェラーリ・ジャパン設立以来、最年少の社長であった。2015年9月には日本に加えて韓国市場をまとめるジャパン&コリア代表取締役社長に就任。趣味はアイスホッケー、二児の父。

 

 

 

 昨年創立70周年を迎えたフェラーリは、注目のクルマを次々とリリースし、、ますます人気を博している。ここ日本においても、2017年は過去最高の売上げを記録し、スーパースポーツの雄として君臨している。そんなフェラーリのラインナップに、また一つ魅力的なニューカマーが追加された。フェラーリ ポルトフィーノである。

 

 “ポルトフィーノ”とは、イタリア地中海沿岸に位置する港町の名だ。世界中のセレブが集まる超高級リゾートとして知られている。町の持つエレガントなイメージが、リトラクタブル・ハードトップを持つ2+2という、このクルマにぴったりだったため、名付けられた。

 

 

 そんなポルトフィーノの魅力について、フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役にして、自らもエレガントな佇まいを持つ、リノ・デパオリ氏に伺った。

 

「昨年のワールド・プレミアは、ポルトフィーノで行われたのですが、まさにこのクルマに相応しい場所だと感じました。小さな町全体に“慎ましやかなエレガンス”が漂っているのです。リトラクタブル・ハードトップを開けて、海沿いの道を風に髪をなびかせながら走るのは、素晴らしい経験でしょう。われわれのトップカスタマーの方々にも、大好評を頂きました」

 

 

 デパオリ氏は、ポルトフィーノの魅力について、次のように語る。

 

「このクルマの魅力は、まずはそのデザインにあるでしょう。どこから見ても、エレガントそのものです。しかもリトラクタブル・ハードトップによって、ファストバック・クーペとスパイダーの両方を楽しめる。イタリア、マラネッロ(フェラーリの本拠地)にて、初めてこのクルマを見たときは、『なんて美しい一台なんだ!』と驚きました」

 

 

 加えてポルトフィーノは、4つの座席と十分なトランクルームを備えている。トランクスルーのリアシートを使えば、ゴルフバッグすら収納可能なのだ。卓越した実用性も、このクルマの美点である。

 

 そして瞠目すべきは、やはりその性能であろう。

 

「ポルトフィーノのパフォーマンスは、素晴らしいものです。2016年と2017年に連続で、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞したV8ターボ・ユニットは、このクラスのベストワンだと言えます。まったくの新型と言えるほど設計をやり直し、600馬力ものパワーを手に入れました。またボディに関しても、一から開発し、先代のカリフォルニアTに比べ、80kgもの軽量化に成功しています。この軽さが、加速、ハンドリングのシャープさなど、すべてにおいて効いてくるはずです」

 

 ポルトフィーノは、その多用途性と高い性能で、先代のカリフォルニアTと同じく、幅広い層にアピールできる一台となっている。世界においては、カリフォルニアTを購入した人の7割近くは、それが初めてのフェラーリだったというが、その人気はポルトフィーノに引き継がれそうだ。

 

 

 デパオリ氏に、わが日本のフェラーリ・ファンについて伺うと、まさに絶賛ともいえる答えが帰って来た。

 

「日本のフェラーリ・ファンについて知りたければ、鈴鹿へ行けばわかります。彼らは、F1ドライバーをひと目見るためだけに、雨の中を何時間も待っているのです。また昨年はフェラーリ創業70周年の記念として、東京から伊勢まで、フェラーリ・オーナーによるツーリングを行ったのですが、沿道では多くの人々から声援を送られました。日本のファンは老若男女を問わず、素晴らしい情熱をお持ちです。われわれのモチベーションも、上がろうというものです」

 

 フェラーリは日本のファンのために、さまざまなサービスを開始している。フェラーリ・アプルーブド(認定中古車)や、テーラーメイド(パーソナライゼーション・プログラム)、オフィチーナ・フェラーリ・クラシケ(クラシック・フェラーリの認定ワークショップ)など、その充実ぶりは、本家イタリアに劣らない。

 

「われわれは売上げ台数だけを追求しているのではありません。重要なのは、お客様に“どのような経験をして頂けるのか?”ということです。ユニークでエクスクルーシブな、人生に喜びをもたらすような存在でありたいと願っています。世界最高のカーブランドで働けることに誇りを持っていますが、同時に大きな責任も感じています」

 

 

 デパオリ氏は、日本には特別の愛着があるという。その理由は、5歳と4歳になる二人の息子たちである。

 

「日本に来たときは、まだ赤ん坊でしたが、今では少年になりつつある。感慨深いですね。日本はインフラが整っているから、子育てをするには、実にいい国なのです。国内に9つある正規ディーラーを常に回っていますが、新幹線であっという間に東京へ戻って来ることが出来る。遅延も欠航もありません。他の国だと、こうはいきません。カナダ生まれの私の趣味はアイスホッケーなのですが、息子たちも日本で、すでにプレイを始めているのですよ」

 

 ファミリーに囲まれ、アクティブでスタイリッシュなデパオリ氏こそ、フェラーリ ポルトフィーノにふさわしいと思えたインタビューであった。

 

 

Ferrri Portofino

フェラーリ ポルトフィーノ

リトラクタブル・ハードトップ付き 2+2シータークーペ/オープン

全長×全幅×全高:4586×1938×1318mm

重量:1545kg

エンジン:3855cc V8ターボ

最高出力:600cv(ps)@7500rpm

最大トルク:760Nm@3000-5250rpm

最高速度:320km/h

0-100km/h:3.5秒

Ferrari

www.ferrari.com