McLaren×F1 Experience Hot Laps

F1ドライバーの隣に乗る
「HotLaps」 体験を通じて得た
「McLaren Experience」

Wednesday, December 5th, 2018

text takashi nakajima

 

 

 去る2018年10月7日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPは、30回目のアニバーサリーということもあり、例年以上の盛り上がりを見せていた。そんな祝祭の場で行われたのが、「F1 Experience Hot Laps」。F1においてグローバル・タイヤ・パートナーを務めているピレリが主催するプログラムで、F1ドライバーをはじめとする一流ドライバーがドライブするスーパーカーに同乗し、サーキットを超高速で駆け抜けるというものだ。

 

 今回は、マクラーレン・オートモーティブのはからいにより、第2世代のスーパーシリーズである「720S」に同乗試乗できるという。「720S」と言えば、「Raise Your Limit.(限界を引き上げろ)」をキーワードに登場した、現在のマクラーレンを象徴するハイパフォーマンス・モデルであり、最高出力720馬力を発生するその性能はライバルを圧倒することでも知られている。興奮渦巻くレース・デイの真っただ中に、最新スーパーカーのパフォーマンスを最高の環境で体感できるという、まさにエクスクルーシブな催しである。

 

 

 

マクラーレンF1チームのキーパーソンに聞く、マクラーレンに流れるDNA

 

 マクラーレン体験は、720Sの同乗試乗だけではなかった。マクラーレンF1チームでスポーティング ディレクターを務めるジル・ド・フェラン氏が我々のためにインタビューに応じてくれたのだ。チームの頭脳として1963年から続く名門チームで陣頭指揮を執る人物に、マクラーレンとはなにか、受け継がれているDNAについて伺うことができた。

 

 

 

 

「マクラーレンとは、そこで働く人間そのものです。すべてのことを深く分析し、理解しようという文化があり、あらゆる分野にイノベーションが存在します。そしてハードワークと献身。我々が担っているF1マシンの開発は、常に時間のプレッシャーと闘いながら、既存の知識のバリアを押し広げ、これまでにないものを生み出すという、非常に難しい仕事です。私はチームに関わる多くの人々とお互いの信頼関係を高めることに力を注いでいます。F1マシンは、すべての要素がパフォーマンスのために存在しています。それはエンジニアリングとクラフトマンシップの極致と言えるものです。ですから、私にとってF1マシンは美しいスイスウォッチのように見えるのです。それはたとえ止まっている状態でも」

 

 すべてがドライバーのためにデザインされた究極のマシン。そのDNAはマクラーレンロードカーにも受け継がれている。究極の軽量化と高剛性、安全性を両立させるカーボンコンポジットのシャシー、多機能かつ扱いやすい操作性、最先端のエアロダイナミクスが生み出す機能美、そして、ドライバー指向というコンセプトである。

 

 テクノロジーによる、ウルトラハイパフォーマンスとコンフォートの究極的な融合。これこそ、マクラーレンが提供する唯一無二の価値だ。F1チームの取材によって、改めてマクラーレンというブランドの真価が理解できた気がする。

 

次へ→