Asprey Chairman JOHN RIGAS Interview

王室気分を味わえるブランド

Monday, July 9th, 2018

世界最古のラグジュアリー・ブランドといわれるアスプレイ。

英国王室にも深く愛されている老舗の伝統を、受け継ぐ男に聞いた。

 

 

John Rigas

ジョン・リーガス

1781年に創業、英国ロンドンのニューボンド・ストリート167番地に本社を置くアスプレイのエグゼクティブ・チェアマン。コロラド大学卒業。大学では文学と演劇を学んだ。20年にわたってカラテを習っていることもあり、頻繁に来日している日本通でもある。

 

 

 

世界で最も古い歴史を持つラグジュアリー・ブランド

 

 老舗揃いの英国においても、アスプレイは一目置かれる存在だ。なにしろ「世界最古のラグジュアリー・ブランド」ということになるのだから。その創業はなんと1781年、今から230年以上も前のことである。

 

「われわれはまさに、英国の歴史そのものです」

 

 そう胸を張るのは、アスプレイ会長のジョン・リーガス氏である。

 

「かつて英首相チャーチルは、有名なヤルタ会談にアスプレイのフラスコを持って臨んでいました。当時の写真に、はっきりと写っているのです。それからマーガレット・サッチャーは、いつも国家予算表をアスプレイのバッグから取り出していました。官僚たちは、そのバッグを見て『予算をカットされるのではないか』と戦々恐々としていたそうです(笑)」

 

パゴダ(仏塔)を象ったカクテル・シェイカー。銀座店オープン記念品。¥3,686,000 Asprey

 

 

 

 英国王室のロイヤルファミリーとも縁が深い。1862年にビクトリア女王からロイヤル・ワラントを賜ったのを皮切りに、エドワード7世、エリザベス女王、チャールズ皇太子など、歴代の王族を顧客に持っている。

 

「最近ではウィリアム王子やキャサリン妃も、アスプレイのアクセサリーを身につけていらっしゃいます」

 

 

「こんなモノまで!」の驚き

 

 そんな一流どころが、昨年末、銀座の並木通りに面するサンモトヤマ内に、フラッグシップ・ショップをオープンした。店内には、ジュエリー、アクセサリー、シルバー、時計、グラス、陶器、服飾雑貨、レザー製品など、さまざまな商品が並べられている。店は、「こんなモノまであるのか!」という驚きに満ちあふれている。

 

「アスプレイは長い歴史のなかで、多くの商品をリリースしてきました。そしてそのすべてにおいて最高のクオリティとイノベーションを求めてきたのです。その伝統は今でも続いています。例えば、“フォーシーズンズ”と名付けられたグラスは、伝統的な職人が作ったグラスに、レーザー光線によってカットを加えたもの。クラフツマンシップとハイテクのいいとこ取りなのです」

 

“フォーシーズンズ”と名付けられたフラワーベースの「サマー」。レーザー光線による加工がなされている。¥671,300 Asprey

 

 

 英国らしいユーモア感覚も魅力だ。その好例が、ゴリラの形をした金庫である。

 

「その昔カジノを経営していた男が、金持ちから巻き上げた金で動物園を造りました。そしてそれまでの動物園では不可能だったゴリラ(シルバーバック)の繁殖に、初めて成功したのです。そんなエピソードがあるから、わざわざゴリラの形をしたシルバーの金庫を作ったのです」

 

 

シルバー製のゴリラ金庫。世界限定3個。¥11,490,000 Asprey

 

 

 リーガス氏自身が愛用しているアスプレイは、どんなものがあるのだろうか?

 

「私自身が先日購入したのは、シルバー製のカクテル・シェイカーです。クラフツマンシップとコンテンポラリー・デザインを兼ね備えた、素晴らしい品です。しかもそれは、実際に使うことができる。ユーティリティも併せ持っているのです。もっとも私自身は、ウォッカをストレートで飲むのが好きなのですが(笑)」

 

 またアスプレイでは、創業当時より、顧客の要望を反映したメイド・トゥー・オーダーのサービスを実施してきた。

 

「“It can be done”のモットーのもと、お客様のさまざまなリクエストにお応えしています。ウィンブルドンのテニストーナメントや、ドバイカップ(競走馬レース)のトロフィーは、われわれが作っています。アブダビの王様のためにシルバー製の剣をお納めしたこともあります。これはキャメル(ラクダ)レースの優勝者に授与されたそうです」

 

 父の代から通っているというテーラーで仕立てたスーツに、ベルルッティのシューズというスタイリッシュないでたちのリーガス氏は、大の日本通でもある。

 

「若い頃からカラテを習っており、今でも週2回は稽古をしています。カラテは私の生き方に大きな影響を与えました。常に若く、礼儀正しく、強くありたいと思っています」

 

 そんな氏が舵取りをしていくアスプレイは、さらに力強く成長していくことだろう。

 


 

さまざまなアイテムが並べられたアスプレイの店内。その商品バリエーションは驚くほど豊富。レディスのバッグやジュエリーなども充実している。

 

 

サンモトヤマ銀座本店/アスプレイ

東京都中央区銀座6-6-7 東京銀座朝日ビルディング

Tel 03-3573-0005

www.asprey.com