Friday, January 13th, 2017

丘の上に佇む静謐な宿
『石葉』でいただく幻の間人蟹

 日本人として誰かにおすすめしたくなる宿をひとつ挙げるとしたら、間違いなく、湯河原の『石葉』だろう。料理、温泉、おもてなし……日本が誇るべき魅力のすべてを、自らの五感で堪能できる場所なのだ。どれをとってもまさに完璧という言葉がふさわしいのだが、特に考え抜かれた料理は訪れる人々をまたこの場所へと舞い戻らせる理由のひとつである。
 料理長を務めるのは、加瀬康之氏。若き料理長は、京都の名店で学んだ料理の基礎を昇華させ、石葉の味を守り、見事なまでに受け継いでいる。定番化することのない献立は、我々の期待を大いに超え、新たな発見と感動に巡り会わせてくれるのだ。
 しかも3月までは、幻の間人蟹が楽しめる。間人蟹は京都・丹後町の間人漁港のみで獲れる最高級の松葉蟹。この稀少な蟹を、湯河原で獲れる新鮮な野菜とともにいただく、滋味豊かな特別献立である。甲羅に蟹味噌と蟹の身、そしてお酒を注いで味わう甲羅焼は絶品だ。さらに、蟹に合わせて燗で楽しむ神奈川の地酒『丹沢山麗峰』も用意されている。美食と美酒に心ゆくまで酔いしれたいところだ。

(写真1枚目)
角部屋の「大観」。
(写真2枚目)
宿泊付きの間人蟹プランは、ひとり59,000円から、夕食のみは42,000円から。2017年の3月22日までの限定だ。
(写真3枚目)
自慢の内湯のひとつ。

石葉
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上749
TEL:0465-62-3808