THE RAKE JAPAN from Yuko Fujita

THE RAKE JAPAN副編集長、藤田雄宏が取材した、
世界中の友人たちや気になるウェルドレッサーたちをご紹介します。

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Mauro Crimi(Sartoria Crimi)

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  • In Palermo
  • On Jul 29th, 2015
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マウロ・クリーミ Mauro Crimi(Sartoria Crimi)

Mauro4

シチリアの州都パレルモでサルトリアを営むSartoria Crimiのマウロ・クリーミさんです。

 

パレルモはローマ、ミラノ、ナポリ、トリノに次ぐ、人口約70万人を擁するイタリア第5の都市。

同地で一番の賑わいを見せているサルトリアが、ここクリーミです。

 

自分とマウロさんが出会ったのは7年前。

正月明けのナポリ取材を前に年末のバカンスで訪れたシチリアで、ふと未知のシチリア仕立てに興味が湧き、

いきなりピンポーンと工房を訪ねたのが、その後の友人関係の始まりでした。

 

サルトリア クリーミは、カルメロ・クリーミさん(この道63年)が1970年に開いたサルトリア。

息子のマウロさんは2代目で、12歳のときに父から学びはじめ、その後ミラノの仕立て学校、

ヴェルサーチのオートクチュール部門を経て現在に至っています。

ちなみに自分が知っている2代目サルトの中では最も仕事に熱心な1人で、毎朝7時から工房に入って親子で作業に勤しんでいます。

 

この日のマウロさんはスーパー150’sのタスマニアンで仕立てたシチリアらしいアイボリーのスーツをご着用。

「1980年代までのパレルモでは、このようなコロニアルスタイルの紳士をよく見かけたものです。

当時の紳士が着ていたのはリネンやコットンのスーツでしたが、今日ではタスマニアンという選択肢も加わりました。

昔ほどではないですが、パレルモには今でもアイボリーのスーツをオーダーするお客様がいるのです」

 

市内からクルマを軽く飛ばし、かつて王侯貴族の保養地だったモンデッロへと抜ける道には古い邸宅が建ち並んでいます。

それらの美しい邸宅を眺めていると、コロニアルスタイルのスーツはこの街に深く根差したものなんだと納得させられます。

 

ところでクリーミの上着は、ゴージや肩線、背中、腕の縫い合わせがすべて片倒しになっています。

そんな土着的でユニークな仕立てに、マウロさんの現代的な感性、軽やかな仕立てをミックスさせているのが彼らの持ち味。

唯一無二のスタイルがウケてか、今では海外からのお客さんも数多く抱えています。

来日オーダー会を望んでいる彼らが日本にやってくる日も近いうちに訪れるのでしょうか?