THE RAKE JAPAN from Yuko Fujita

THE RAKE JAPAN副編集長、藤田雄宏が取材した、
世界中の友人たちや気になるウェルドレッサーたちをご紹介します。

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Mariano Rubinacci

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  • In Napoli
  • On Apr 29th, 2015
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マリアーノ・ルビナッチ Mariano Rubinacci
Mariano

電話をかけると「もしもし、マリアーノです」といつも日本語で出てくれる、

とってもお茶目なルビナッチの2代目、MARIANO RUBINACCIさんです。

個人的には世界で最も趣味がよく、エレガントな紳士の1人だと思っています。

 

着用しているブランドはすべてルビナッチ。

 

スーツ地はイタリアでいうところの「サーレ・エ・ぺーぺ(塩こしょう)」、いわゆるエンド・オン・エンドです。

 

シャツは生地感がしっかりしていながら滑らかなシャンブレー。

肌へのタッチが非常に心地よく、大のお気に入り素材だそうです。

ちなみにマリアーノさんが着るシャツ地は、1年を通してシャンブレー、ポプリン、リネンの3種類に限られるそう。

薄くて軽いシャツ地は、たとえ夏でも好きでないから着ないとのことです。

一方、リネンのシャツは秋冬でも心地よいから好んで着るそうです。

 

シャンブレーシャツは一般的にはカジュアルに振られていますが、

最上質の生地で仕立てたドレスシャツは、エレガントでとても素敵に思えました。

せっかくナポリに住んでいるので、自分も近々1枚作ってみたいと思います。

 

ネクタイは1年を通して軽やかなスフォデラート(裏なし)で、この日していたのは3つ巻き仕様。

 

そして、チーフは常にシルクプリントなのが、マリアーノさんのスタイルです。

王道の白リネンチーフは一切挿しません。

 

靴はイタリア製のモカシーノ。

 

「もう何十年も私のスーツスタイルは変わっていません。

ファッションを追うのではなく、自分のスタイルで着ているからです。

スーツを着るうえで大切なのは“equilibrio”、すなわち全体の調和ですね」とマリアーノさん。

 

フツウなんだけれどもとってもお洒落に映るのは、

彼がいうところの”equilibrio”をトップの次元で表現しているからだと思います。

今年で72歳のマリアーノさんのエレガンスには、いつも本当に痺れさせられます。

Tito Allegretto

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  • On Apr 17th, 2015
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ティート・アッレグレット Tito Allegretto

Tito2
第2回はVMDのスペシャリストでナポリ仕立てを知り尽くした男、TITO ALLEGRETTOさんです。

 

ティートさんのアパートは僕のアパートの3軒隣ということもあり、

彼とはアペリティーヴォや食事をしながら、

いつも本当にたくさんのことを教えてもらっています。

 

「これからの季節、自分が着るのはネイビーと白、ベージュの3色のみ。

その中で、素材の組み合わせで自分らしく着こなすのが俺のスタイルさ」

 

リネンのジャケットはスティレ ラティーノ、メッシュのシャツは自身のブランド、ティート・アッレグレット、

洗いのかかったコットンパンツはインコテックス、モカシンはセバゴ。

 

1957年生まれの57歳。彼のキャリアは20歳のときにロンドンハウスでスタートし、

その後もモネッティ、イザイア、アットリーニと、長年ナポリ仕立ての王道を歩んできました。

 

「俺のマエストロはMariano Rubinaccciさ。エレガンスのすべては彼から教わったんだ」というのが口癖で、

着崩しながらも季節に相応しい素材と色を楽しんで着る徹底したポリシー、

すなわち往年のナポリの紳士が大切にしていたこだわりが、彼のスタイルの核にあります。

 

崩したスタイルでありながらこれだけエレガントなのは、そんなところに理由があると思います。

それにしてもTitoさんのようなリラックスした格好に、柔らかなナポリ仕立ての服はとてもよくマッチしますね。

Gennaro Solito(Sartoria Solito)

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  • In Napoli
  • On Apr 8th, 2015
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ジェンナーロ・ソリート Gennaro Solito

第1回は、ナポリの目抜き通りVia Toledoのパラッツォにサルトリアを構えるGennaro Solitoさん。

1945年生まれの氏が仕立ての世界に入ったのは6歳のときだから、キャリアは64年。

ナポリで今、最も脂が乗っているサルトの一人です。

 

「サルトにはファンタジーが必要です。

お客さんをいかに素敵に見せられるか。

追いはしませんが流行を頭の片隅に入れながら、

ライフスタイルや雰囲気に合わせて生地を提案し、仕立てに変化をつけ、

その人の魅力を存分に引き出せるスーツに仕上げることを意識しています」

 

実はジェンナーロさんは自分のサルトでもあるのですが、

いつも氏は、自分のイメージを超える素晴らしいスーツを仕立てて、

毎回驚きと最高の満足感をもたらしてくれます。

だから、ジェンナーロさんのいうファンタジーという言葉、とてもよくわかります。

 

ちなみに氏が今シーズンオススメしているのは、

ご自身でも着用されている、明るいブルーベース(ナポリの定番ですね)のヴィンテージ調チェック。

自らのエレガントな着こなしをもってお客さんからの信頼を生み、常にさりげない新鮮さを提案し、提供してあげられる。

彼のサルトリアがナポリで一番の賑わいを見せている理由は、そんなところにもあるのではないでしょうか。