Friday, August 17th, 2018

TIME STYLIST
お洒落の天才マーク・チョーという現象

かつてメンズスタイルといえばイタリア、イギリス、アメリカに分類されていた。
だが、マーク・チョーの登場以来、メンズファッション業界に国境はない。
クラシコイタリア、モダンブリティッシュ、アメリカンアイビーを自在にミックス、
さらに日本のクラフツマンシップをも見いだした彼のスタイルはどこから生まれたのか。
text yoshimi hasegawa photography ken wu@lightseed studio

ネイビーのブルゾンにダンガリーシャツ、ホワイトジーンズ、スエードのモカローファー、母校ブラウン大学のキャンバスバッグを合わせた、マーク流アイビースタイル。

PATEK PHILIPPE パテック フィリップ
1839年創業、ジュネーブ最後の独立した家族経営の時計メーカー。業界で最も権威ある品質規定ジュネーブシールをすべての機械式時計に取得。2009年以後はより厳格な独自のパテック フィリップシールを規定。複雑機構搭載モデルを多数製造する名門。

機械式時計業界にラグジュアリースポーツウォッチというカテゴリーを切り開いたのがデザイナー、ジェラルド・ジェンタによるノーチラスだ。画期的な2ピース構造により、120m防水という高い防水性と薄さの両面を実現した、時計史史上に残る名作である。

アイコニックなデザインはカジュアルに合わせて楽しむ

 香港のフェリー上というスポーティな場面ではどの時計を着けるべきか?
 マークは1990年代製造のパテック フィリップのノーチラス 3800を選択した。
「時計のコレクターなら、これと同時代に製造されたオーデマ ピゲのロイヤルオーク(デザインは同じジェラルド・ジェンタ)と伝説的なパテックのノーチラスはよく知ってるだろう。このノーチラス3800はオリジナルのノーチラス3700よりサイズが小さい後継機種で、そこが気に入ってる。80年代から2000年にかけて製造されていて、オリジナルにはない秒針がある。3800は中古市場でも比較的リーズナブルだから、今まで幾つも購入している」
 中にはレアピースもあって、珍しい白い文字盤はアントニオ・リヴェラーノ(フィレンツエのス・ミズーラの巨匠)と数着のスーツという条件で交換したという。このエピソードもマークならではだ。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 23
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