Wednesday, February 7th, 2018

RAKES OF RIVIERA
リヴィエラの道楽者たち

レイク・オブ・リヴィエラ(リヴィエラの道楽者)といわれて
イメージするのは、フィアット元会長で「イタリアの帝王」と呼ばれたジャンニ・アニェッリだ。
本誌のタイトルも彼にちなんで名付けられた。
だがコートダジュールを舞台に恋模様を繰り広げたプレイボーイ
―ダンディで、チャーミングで、最高にスタイリッシュなジェットセッター時代の色男―
はアニェッリ以外にもいたらしい。
text nick foulkes

 1950年代の南仏は、恋の駆け引きを、オペラのように華やかでバレエのように優雅なアートの域まで高めた男たちの狩場だった。一世を風靡したのは、リヴィエラを拠点とする伝説的なプレイボーイたちだ。自らの行く末を知らない絶滅危惧種のように、彼らは進化を極めた。非の打ちどころのないマナー、抗いがたい魅力、並外れたセックステクニック、女性を誘惑する魔法のような力を身につけたのである。
フランス生まれのアメリカ人デザイナー、オレグ・カッシーニは1950年代を「ロマンスの黄金時代」と評した。当時はまだ大見得を切れた時代だったし、ハイスピードで大洋を横断して求愛することも可能になった時代だった。「週末はカンヌで会おう」とか「ほら、航空券だよ。グシュタードで会わないかい?」と言う者もいた。カンヌ、グシュタード、アンティーブをはじめとする数々のロマンティックなスポットでは、先の読めない恋の駆け引きがスマートに繰り広げられた。そんなプレイボーイの代表格が、ポルフィリオ・ルビロサ、アリ・カーンそしてジャンニ・アニェッリだ。彼らはあらゆる世代のジェットセッターが憧れる男性像を確立した。

1950年代を代表するジェットセッター、ジャンニ・アニェッリは夜遊びからスポーツカー、絶え間ないロマンス、フレンチリヴィエラの大邸宅まで、プレイボーイのライフスタイルを極めていた。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 10
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