Tuesday, September 25th, 2018

NORTHERN SOUL
POCKET GUIDE: カール・マシュー

ロンドンでのビスポークメンズウェアシーンでは比較的新しい「English Cut」。
今回はそのクリエイティブ・ディレクターを務めるカール・マシューに登場していただこう。

ロックンロールを愛するサヴィル・ロウ育ちのデザイナー
English Cut クリエイティブ・ディレクター
Karl Matthews カール・マシュー
ダブルブレステッドスーツは、ソルビアッティ社のデニムブルーのリネン。マシュー自ら作ったものだ。

 ヨークシャー出身のカール・マシュー。若い頃はロックンロールや、ドレッドロックをこよなく愛し、体にタトゥーを入れる日々を過ごした。そして若かりし彼は、ぼんやりとながら、何かしらクリエイティブな仕事をしたいと考えていた。
 ファッションを本格的に意識し始めたのは、15歳のとき。きっかけは、叔父さんの洋服店で見た、メンズウェアのスタイリングルックであった。20代に入り、アレキサンダー・マックイーンが同じくらいの歳にサヴィル・ロウで修業をしていたことに感銘を受け、自身も南に下る決意をした。
 とりあえず、名だたるサヴィル・ロウの重い扉をノックして回った。運がよくアンダーソン&シェパードが彼を受け入れてくれ、彼はドレッドロックに別れを告げた。1998年のことだ。
 初めはコート作りから始まり、後にカッティングルームでも仕事をこなした。そこで12年間自身の腕を磨くと、一度北に戻ることを決意する。しかし、English Cut のクリエイティブ・ディレクターとして彼はまた戻ってくることとなる。現在チルターン・ストリートに店を構えるEnglish Cutは、さまざまなカテゴリーの人たちにアピールできるように努められている。
 カールのスタイルは、自身の過去からの影響が大きい。「自分のルーツに帰ると言うんでしょうか? きっとボヘミアンなスタイルだと思います」と彼は語る。ブランドのイメージそのままに、彼はいつもシャープだ。今回着ているのは、ソルビアッティ社のリネンを使ったスーツ。確かにEnglish Cutはテーラーリングハウスとしての歴史は浅いかもしれないが、非常に強くロンドンを感じる。そしてカールのデザインもまた非常に魅力的だ。
THE RAKE JAPAN EDITION issue 24