Tuesday, November 8th, 2016

LEGENDARY SCOTCH WHISKIES
幻のウイスキーを訪ねる旅

ラグジュアリーでクールなスピリッツとして、今、世界中でウイスキー熱がヒートアップしている。
特に注目が集まっているのは、風土や造り手のこだわりで大きな個性が生まれるシングルモルトだろう。
幻と呼ばれるシングルモルトとその原点を探して、スコットランドの蒸留所を訪ねた。
text yuka hasegawa photography kumi saito
Issue07_P182_01

左から:ポート・エレン1982 30年 ハンターレイン、オールド&レア シングル・カスク。£60(25ml、以下同)/ポート・エレン1982 ダグラスレイン オールド・パティキュラー、31年。£50。/ポート・エレン1982 27年ゴードン&マクファイル コニサーズ・チョイス。£50。

PORT CHARLOTTE HOTEL, Islay
アイラ島で幻の銘酒、ポート・エレンを試す
 
昨今のレア・ウイスキー市場において、コレクターの垂涎の的であるポート・エレン。
その故郷アイラ島で、ポート・エレンが楽しめる店を紹介する。

 今年の8月、オークションハウス、ボナムズ香港で、日本のウイスキー「軽井沢1960 52年」が91万8750香港ドル(約1478万円)の高値で落札された。軽井沢蒸留所は1955年に長野県で創業、2011年に閉鎖された。現在は現存する樽をボトリングしたものが市場に出回るが、クオリティーの高さと希少価値から、「軽井沢」は今世界で最も入手困難な最高峰のウイスキーとしてその地位を確立している。
 英国において、「軽井沢」に相当するのが「ポート・エレン」だ。1825年にアイラ島の南端、ポート・エレンで操業を開始し、1983年ファンに惜しまれつつも閉鎖に。現在は、「ゴードン&マクファイル」などのボトラーズがリリースしたものが市場に出回っており人気を博している。また、英国の大手酒造メーカー「ディアジオ」が年に一度ボトリングし、全世界向けに限定発売を行うシリーズはコレクターが切望する1本だ。
 その希少性から、「ポート・エレン」を抱えるウイスキー・バーはそう多くはないが、アイラ島の西部にあるポート・シャルロット・ホテルのガストロ・パブでは、ボトラーズものの「ポート・エレン」3種類をオンリスト。蒸留所が華やかなりし頃に想いを馳せながら、アイラ島で「ポート・エレン」のグラスを傾けるのも悪くないだろう。

THE RAKE JAPAN EDITION issue 07
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