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最強の英国製ブライドルは
日本の職人鞄が世界一

FUGEE "Bridle Leather Bags"

Thursday, July 5th, 2018

英国製ブライドルレザーを使用した鞄といえば、

当然のように英国製鞄がクローズアップされてきたが、

今や日本の職人の手によるブライドルレザーの鞄は素晴らしくクオリティが高い。

世界一といっていいだろう。

 

photography jun udagawa  styling akihiro shikata

 

 

 

世界一の鞄を仕立てる藤井幸弘氏の凄さとは?

 

 圧倒的な強度を誇るブライドルレザーは英国鞄の代名詞的な存在であり、実際、英国にはブライドルレザーの鞄を手がけるいくつかのメーカーが存在する。それらは世界中で高い評価を得ているものの、今日、それらの鞄すべてが素晴らしいものであるかといえば、中には作り手の意思を感じられないものもあり、そこは正直疑問である。

 

2枚の胴体に底をつけて、口元に枠をつけて折り畳んでいるこちらは、フジイの中でも特に人気のあるモデル。緊張感のある曲線がたまらなく美しい。8年使用しているものだが、今もこれだけ凜とした表情を保っているのはサスガのひと言。「FL46」¥400,000~(オーダー価格)Fugee (藤井鞄 TEL.03-5926-3134)

 

 

 英国にも素晴らしい鞄はもちろん存在するが、本当にこだわり抜いた鞄、一生付き合える鞄を求めたい人に絶対的な自信をもってオススメできるのは、実は日本の職人が手がけた鞄ではないかと、THE RAKE は考えている。その中でも抜きんでた存在が、現在納期まで7年待ちという手縫い鞄職人、藤井幸弘氏が手がけているフジイだろう。

 

アタッシェケースを作るときのように、入れ駒という手法で縫っているスペシャルモデルの図面入れ。鞄に安定性をもたせるために装着した金属の枠をデザインとして見せている。¥650,000(オーダー価格)Fugee (藤井鞄 TEL.03-5926-3134)

 

 

 そしてその藤井氏が最も好んで制作しているのが、英国のブライドルレザーを用いた鞄である。そのタナリーの名は、J&E セドウィックだ。これまでさまざまなブライドルレザーを鞄作りの中で試してきた中で、J&E セドウィックの革の繊維が最も密で、硬く、堅牢だったからだという。

 

 

迫力のある4mm厚のブライドルレザーをそのまま使用した、唯一裏地のないモデル。「BK41」¥410,000(オーダー価格)Fugee (藤井鞄 TEL.03-5926-3134)

 

 

「硬くてハリがあって厚みがあって、重たいというのを除けば、迫力と緊張感のある鞄を作るのに、ブライドルレザーはもってこいなんです。ほかにタンニン鞣しのハードな革があれば試してみたいと思っているのですが、今のところ私の中ではセドウィック社のブライドルレザーがいちばんなんです。革は10年、20年という単位で使用していくうちに徐々に痩せていくものですが、この革に関してはそれがほとんどありません」

 

 設計に大変なこだわりをもち、革の魅力、すなわち表情の美しさを最大限に引き出す。いかなる労力よりも美しさを大切にし、一切の妥協を許さない藤井氏の鞄は、ただし、納期まで7年を要する。

 

 

藤井鞄

TEL. 03-5926-3134

http://fugee.jp/

 


Yukihiro Fujii / 藤井幸弘

1949年生まれ。自動車メーカーの設計エンジニアから鞄職人に転身し、今日40 年ものキャリアを誇る、日本を代表する手縫い鞄職人。どう表現したら革の美しさを最大限に引き出せるか、風合いと耐久性をいかに両立させるかを追求している。超少量生産ゆえ納期は7 年というが、それでも注文はひきもきらない。