映画『マグニフィセント・セブン』
- In CINEMA
- On 1月 26th, 201726日
1月24日に発売された『THE RAKE』のISSUE14はご覧いただけましたか!?
表紙は、ある世代の人(ジェネレーションX)の心に突き刺さったことがあるであろうイーサン・ホーク。
前回このブログでもチェット・ベイカー役を演じた映画をご紹介しました。
俳優としてだけでなく、ビフォアシリーズをはじめとする脚本家としての一面や、
自身で上梓した小説を原作とした監督作品など、
年を重ねるにつれてますます唯一無二の存在感を放っています。
そんなイーサン・ホークの最新作は、彼にしては珍しいメジャー作品。
しかも黒澤明監督の『七人の侍』をリメイクした『荒野の七人』を再リメイクした作品です。
『マグニフィセント・セブン』
舞台は1879年のアメリカ西部。冷酷非道な悪徳資本家ボーグに金と暴力で支配される小さな町で、
家族を殺された女性が7人のアウトローを雇って正義の復讐を依頼するストーリー。
わかりやすくて勧善懲悪な展開と大迫力で爽快なガン・アクションシーンの連続の中で、
イーサン・ホーク演じるグッドナイト・ロビショーの心の傷が物語に深みを与えています。
7人の中心人物、サムを演じるのはオスカー俳優デンゼル・ワシントン。
そのほか、韓国スターのイ・ビョンホンやメキシコ生まれの俳優マヌエル・ガルシア・ルルフォ、
アラスカ出身のマーティン・センズメアーなど、キャストも多人種が揃っています。
あまり知られていませんが、事実、西部開拓時代には世界中から人が集まっていたのです。
そういったリアリティも重視しつつこのリメイクに挑戦したのが、アントワーン・フークア監督。
映画史に残る超名作のリメイクということで相当なプレッシャーもあったであろうフークア監督は、
2001年の映画『トレーニング デイ』でもタッグを組んだ、デンゼル・ワシントン&イーサン・ホークを
再びキャスティングして、この骨太な映画をつくりあげました。
そしてなによりこの映画を引き立てているのは、雄大な自然をとらえた映像美を彩る音楽。
コンポーザーはあのジェームズ・ホーナーで、この作品が遺作となりました。
クロサワ映画から半世紀以上の時を経て、日本に帰ってきた「男(サムライ)の正当な生き様」。
いつの時代も語られる価値のあるこのテーマを、迫力あるスクリーンでご覧ください。
ちなみに本誌ではイーサン・ホークだけでなく、
アントワーン・フークア監督へのインタビューも掲載しています。
映画と合わせてお楽しみください!
『マグニフィセント・セブン』
監督:アントワーン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホークほか
配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
1月27日(金)より全国ロードショー
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